仕事に取り組む時と息を抜く時、
メリハリをしっかりつけた働き方ができる
システムコア開発部
2019年入社※記事内容および社員所属情報は取材当時のものです。

ソシオネクストに入社を決めた理由は?

自分の手が入ったLSIを作ることが高校生の頃からの夢で、大学院ではPIM(Processing In Memory)型の計算機の研究をしていました。研究室とソシオネクストが共同研究を行っていたので、在学中にエンジニアの方々と交流する機会が多く、現場の話を伺う中で実際に手を動かしてLSI開発に携われる可能性を感じたことや、エンジニアの方々の雰囲気にも引かれて入社を決めました。

現在の業務内容は?

私が所属しているシステムコア開発部は、CPUやメモリ、バス、AIエンジンなどIPコアの設計や調達・ハンドリングが主要な業務です。その中でも私はバス設計を主に担当しています。SoC内のバスは多種多様なブロックをつなぎ合わせるデータ伝送路、人体に例えれば血管網、神経網のような存在です。そのバスについて、回路自体の設計はもちろん、どの程度のデータ量を伝送できればシステムが成り立つか、トラフィックが輻輳(ふくそう)した状態でもブロック間で滞りなくやり取りできるかというシステムの性能観点の設計も行っています。また、バスから派生して、複数のシリコンダイから成り立つシステムにおける、ダイ同士の通信についての最新技術の調査・検討を行っています。

仕事のやりがいは?

バス設計ではシステムに必要な性能を出すために、CPU、センサ、ISP、AIエンジンなど多種多様なブロックの特性を理解する必要があり、開発エンジニアの方々から情報をヒアリングします。そうした関わり合いの中で幅広い技術への知見を深められることは、非常に楽しく興味が尽きません。また、最新技術の調査・検討では、チームに貢献できるように、学生時代の論文サーベイの経験を活かしながら積極的に情報を集めています。国際学会や業界団体の情報にアクセスでき、数年先の未来を知り、その未来の構築に携わっていけることも魅力ですし、学生の頃と違って触れられる情報との距離が縮まったというか、ソシオネクストでさまざまな技術・知識を身につけたことで理解を深めることができているという、自分自身の成長も感じます。

ソシオネクストの働きやすさは?

フレックス制度や有給休暇制度をしっかり取れるところがありがたいです。コロナ禍以前は業務が落ち着くと、有給休暇を取ってよく旅行をしていました。また、コーヒーや紅茶が趣味なので、オフィスでは夕方の休憩時に豆から挽いて淹れたコーヒーをよく配っていました。真剣に仕事に取組む時と息を抜く時のメリハリをしっかりつけた働き方を受け入れてくれるのも、前向きに仕事ができる原動力だと思います。現在はテレワークが主で、実際に出社するのは週1〜2回ほどになってしまいましたが、チームの特色としてメンバー全員の仲が良く、オンライン会議のあとも雑談で盛り上がって、学生時代より横のつながりが強いと感じるほどです。

社会と向き合う上で心がけたいこと

研究に没頭していると、研究室やその業界の中で世界が完結してしまい、良い結果を出せないと「人生がうまくいかない……」と錯覚してしまうこともあると思います。私自身がそうでしたが、いざ外側に立ってみると世界は違った表情を見せてくれるはず。特に修士課程の学生の場合、就職活動が始まる時期はテーマによっては結果が出るかどうかの微妙な時期です。だからこそ、研究成果として提示したいものが形にならず、苦しいと感じることがあっても、「自分が何をしてきたのか」について自信をもってしっかり伝えようとすることが大切だと思います。

ある一日のスケジュール[フレックス勤務]

09:45 業務開始、メール確認
10:00 開発が終了したプロジェクトから解析依頼を受けて、波形確認し原因を特定。担当者に連絡
11:45 昼食
12:45 進行中のプロジェクトの設計業務を実施
15:00 他チームとの定例会に参加し、他チームと情報交換
16:00 プロジェクトの定例会で進捗の共有とチームメンバの設計レビューに参加
17:30 夕方休憩
18:00 特許出願のための資料を作成
21:00 キリのいいところで作業を終了し、日報を提出して業務終了