知的財産
企業価値の源である知的財産を守り、尊重します知的財産の考え方・方針
ソシオネクストグループは、CSR基本方針にて、企業価値の源である知的財産を守り、尊重することを定めています。
●基本的な考え方
当社グループは、他社製品との差別化を図るための様々な技術やノウハウを開発・保持しており、CSR基本方針の定めに従い、これらの技術やノウハウを知的財産として保護・活用するとともに、当社グループ並びに第三者の知的財産を適切に利用するよう取り組んでいます。
●知的財産活動
[“Solution SoC”ビジネスモデルに基づく事業の強みを知的財産で強化]
当社グループは、新しいサービス・製品の差別化のために独自の先端SoCを必要とするお客様のパートナーとして、また進化する半導体のエコシステムにおいて最新の技術を提供するサプライヤーのパートナーとして、お客様、さらにはその先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えています。
その実現のために最先端技術への投資を強化しており、その成果として多くの技術やノウハウが生み出されています。これら技術やノウハウを、特許や秘密情報などの知的財産として適切な形で保護・管理することにより、“Solution SoC”ビジネスモデルに基づく事業の強みを強化しています。
特に、当社グループが注力分野としている「オートモーティブ」、「データセンター& ネットワーク」、「スマートデバイス」および「産業機器」においてカスタムSoCを開発する上でキーとなる「プロセスノード2nm以細の先端テクノロジー」および「チップレット技術」を重点技術分野に設定して特許出願を推進しています。さらに、この推進活動により、将来的な先端テクノロジー製品へのシフトにも対応しています。また、NRE売上において外国市場の比率が高まっていることを考慮して、国内出願に加えて、外国出願を積極的に推進しています。
このように、注力分野でキーとなる最先端技術の特許出願を国内外で推進し、“Solution SoC”ビジネスモデルに基づく事業の強みを支える国内外の特許ポートフォリオを構築しています。これにより、当社グループの持続的成長の基盤となる、技術力、開発競争力の強化と、それによるお客様からの更なる信頼獲得に、知的財産の側面から貢献していきます。
・重点技術分野の出願比率*1
(2025年3月時点)

・外国出願の比率*2
(2025年3月時点)

*1: 2024年4月から2025年3月までの全出願に占める、重点技術分野の出願の比率
*2: 2023年4月から2024年3月までの全出願に占める、対応外国出願を行った出願の比率(特許協力条約(PCT)に基づく国際出願を含む)
[知的財産リスクのマネジメント]
当社グループは、“Solution SoC”ビジネスを取り巻く、様々な知的財産リスクの低減に取り組んでいます。第三者権利侵害に起因する訴訟・係争リスク、技術やノウハウの流出リスク、OSS(Open Source Software)の不適切な利用リスクなどを低減する施策を講じています。
●ガバナンス・推進体制
当社グループでは、知的財産活動を主導する知的財産部門を、開発部門の中に設けています。取締役会による監督の下、開発部門、法務部門と知的財産部門が密接に連携し、新たに生み出された技術・ノウハウの保護・管理や、都度発生する知的財産リスクへの対応について、サービス・製品の開発段階から取り組んでいます。
また、OSS(Open Source Software)を含む著作物であるソフトウェアの適切な管理を推進するソフトウェア管理推進部門を、開発部門の中に設けています。”Solution SoC”ビジネスにおいては、OSSの利用機会が増大しており、適切にOSSコンプライアンスを管理するために、「OpenChain ISO/IEC 5230:2020」の国際標準認証を取得し、開発プロセスにおける適切なOSSの利用に取り組んでいます。
[知的財産活動 推進体制図]
