コンプライアンス
基本的な考え⽅
ソシオネクストグループは、重視する価値観(バリュー)として「お客様、パートナー、社会との共生により持続可能な未来を創る」を掲げています。その実現のためには、公正な事業/取引の推進が必須であり、グループの基本理念として「CSR基本方針」を定めています。当社グループは、この「CSR基本方針」に基づき、当社グループ規定として「コンプライアンス規範」を定め、当社グループ社員一人ひとりが高い倫理観とコンプライアンス意識を持って行動することを徹底しています。また、毎年の内部監査などを通じて、基本方針、各種規程、ガイドラインに則った業務運営がなされているかの確認を実施しています。さらに、これら規範/規定に違反した場合は、社内規定に基づき、懲戒の対象としています。
[コンプライアンス規範に定める項目と考え方]
●法令・社会規範の遵守
私たちは法令・社会規範の遵守を徹底し、社会の信頼に応えます。事業活動を行う国や地域の法令を遵守し、不正行為や詐欺、マネーロンダリングなどの違法行為を行いません。また、事業活動を行う各国の法令の制定、改訂の状況をモニターし、対応する社内規定を適時整備するとともに、eラーニングなどを通じて周知徹底を図ります。
●人権の尊重
私たちは一人ひとりの人権を尊重し、差別などの人権侵害行為を許しません。事業活動に関わるすべてのステークホルダー(お客様、パートナー、社員、地域社会の皆様など)の人権を尊重し、性別、年齢、国籍、人種、民族、思想、宗教、社会的身分、雇用形態、婚姻状況、妊娠状況、門地、性的指向や性自認、身体的特徴、疾病、障がいなどによる人権侵害や差別的取り扱いを行いません。グループ規定を定め、社員や採用候補者に対し、差別的取り扱いをしないよう徹底しています。規定に違反した場合は、就業規則における懲戒の対象としています。また、パートナーに対しても当社が定めたCSR調達ガイドラインを提示し、人権の尊重、人権侵害行為の禁止を求めています。
●社員の労働環境整備
私たちは社員の幸せを目指し、個性を尊重し、公平な処遇を実現するとともに、健康で働きやすい環境をつくります。労働関連法令および安全衛生関連法令を遵守し、安全かつ健康的な労働環境を整備しています。
●環境への配慮
私たちは地球環境に配慮した企業活動を進めていきます。事業活動を行う各国の環境法令、規制などを遵守するとともに、環境負荷低減に寄与する製品開発に努めます。
●公正な商取引の推進
私たちは常に公正な商取引に則り、お客様やパートナーとの信頼関係を築きます。各国の競争法、贈収賄および汚職の防止に関する法令を遵守し、その疑いを招く行為を行いません。
●情報管理の徹底
私たちは自社情報、お客様やパートナーなどの第三者情報や個人情報などの管理を徹底し、機密を保持します。機密情報管理の仕組みを整備し、役職員にその遵守を求めています。
●知的財産の尊重
私たちは企業価値の源である知的財産を守り、尊重します。当社の知的財産の創造、保護、活用を図る体制を構築するとともに、他社の知的財産を不正に利用することがないよう周知・徹底しています。
●反社会的勢力への対応
私たちは社会秩序に脅威を与えるいかなる反社会的勢力に対しても、毅然とした態度と行動で臨み、あらゆる関係を持たず、また反社会的勢力の活動を助長するような行為を行いません。
コンプライアンス体制
●リスク・コンプライアンス委員会
当社グループは、CEOを長とし、執行役員などを委員とするリスク・コンプライアンス委員会を設置しています。本委員会を四半期に一度開催しており、コンプライアンス、情報セキュリティ、災害リスクなどの把握、分析、対策などについて討議を行っています。インシデント発生の際は、責任者を定め、速やかに対応するとともに、原因分析を行い再発防止策を策定し実行します。
●内部通報制度
当社グループは、不正行為などの早期発見と是正を図り、法令を誠実に遵守する公正な経営の強化に資することを目的とした内部通報制度を構築しています。社内窓口(リスク・コンプライアンス委員会事務局/常勤監査等委員)および社外窓口(TMI総合法律事務所)の2つを通報窓口として設置しており、通報フローは以下のとおりとなります。また、関連法令および当社規定に従い、通報者・相談者に対しては個人が特定されず、いかなる不利益な取り扱いも受けることのないよう対応しています。なお、過去に重大な法令違反行為、「CSR基本方針」違反、社内規定違反での通報はありません。
[内部通報フロー]
コンプライアンスの主な取り組み
●公正な商取引の推進
当社グループでは公正な商取引や腐敗防止を推進するため、下記のグループポリシーを制定し、周知徹底を行うとともに対策に取り組んでいます。なお、当社グループでは創業以来、各国の競争法、反トラスト法および腐敗防止に関する法律に抵触したことはありません。
(1)自由な競争原理に基づき、各国の競争法などを遵守した公正な手段による商取引を行う。
(2)各国の反トラスト法に違反しうる競合他社との協定参加およびそのような疑いを招く行為を行わない。
(3)各国の贈収賄および汚職の防止に関する法令を遵守し、そのような疑いを招く行為を行わない。
(4)政治献金や社会貢献に関する献金などにおいては、政治資金規正法などの関連法令を遵守するとともに、当社グループの基本理念・方針との整合性、社会全体の利益に貢献する公共性を重視し、透明性を持った活動を行う。
[主な対策]
公務員・外国公務員への接待・贈答を禁止するルールの周知徹底や接待・贈答を行う際の事前申請制、接待・贈答受領に関する定期的な調査などを行い、腐敗防止に取り組んでいます。
全社員受講のeラーニング教育で、関連法令(独占禁止法、不正競争防止法など)の説明と違反事例を盛り込み、継続的に社員の意識向上に努めています。
関連当事者(役員、主要株主とその近親者など)との取引は、「関連当事者取引管理規程」を定め、取締役会の決議もしくは報告事項とし、取引の合理性、条件の妥当性などを審査し、利益相反などの不適切な取引を排除しています。
当社グループでは、政治献金および外部団体への献金の実績はありません。
●コンプライアンス教育・研修
当社グループでは、社員のコンプライアンスに対する意識と理解のさらなる向上を図るため、コンプライアンスに関する教育、研修に取り組んでいます。
2025年3月期に実施した主な教育、研修については以下のとおりです。
[教育・研修内容]
全社員を対象としたeラーニングによるコンプライアンス基礎教育(受講率100%)
全社員を対象とした下記テーマに関するeラーニングによる教育(受講率100%)
[下請法、ハラスメント防⽌、安全輸出関連法令、情報セキュリティ、贈収賄防止、インサイダー取引防⽌]
新⼊社員を対象としたコンプライアンス、情報セキュリティ、⼈権に関する集合研修
●反社会的勢⼒排除の徹底
ソシオネクストグループでは「CSR基本⽅針」、「コンプライアンス規範」において反社会的勢⼒への排除を掲げ、いかなる反社会的勢⼒に対しても毅然とした態度と⾏動で臨み、あらゆる関係を持たないことを明確に宣⾔し、社員に周知徹底しております。また、「反社会的勢⼒への対応に関する細則」を定め、反社会的勢⼒の排除のための対策について具体的に定めております。
[主な対策]
お取引先様などとの契約においては、反社会的勢⼒の排除に関する条項を設ける、もしくは反社会的勢⼒の排除に関する覚書を締結するなど、その徹底を図っております。
不当要求防⽌責任者の選任、神奈川県企業防衛対策協議会への加⼊などにより、警察との連携、反社会的勢⼒に関する情報を収集できる体制整備を進めております。
すべての契約先などに対して、外部機関などを使って反社会的勢⼒とかかわりがある、もしくはその疑いがないか、新規契約締結時および定期的に調査を⾏っております。
●インサイダー取引防⽌の取り組み
ソシオネクストは「重要事実の適切な管理」、「自社株式の売買に関する事前承認、事後報告」などを定めた「インサイダー取引防⽌規程」を制定し、周知徹底しております。あわせて、全社員に対してeラーニングによるインサイダー取引防⽌教育を実施し、社員の意識と理解を深めることで、インサイダー取引の未然防⽌に努めております。
[インサイダー情報の管理]
法規制や社内規定に従い、インサイダー情報を適切に管理する。
決算情報の漏洩防止と公平性の確保のため、決算(四半期決算)期末日の翌日から決算発表日までを「沈黙期間」とし、この期間は、原則として決算に関連するコメントや質問への回答を控える。ただし、この期間中であっても適時開示規則に則った適時開示を行うことがある。